ドナルド・トランプとリバタリアン-アイン・ランド信奉者の政権

<写真:ピーター・ティール氏>

昨日、2016年のビルダーバーグ会議において
ドナルド・トランプ氏の

サポーターはピーター・ティール氏のみ
だったという話が出ました。

結論をいいますが、
ピーター・ティール氏はやはり曲者です。

ピーター・ティール氏は、
PayPalというオンライン決済システムの
生みの親で、

Facebookの経営にも参画するなど
シリコンバレーでも代表格の実業家です。

アマゾンのジェフ・ベゾス氏、
Facebookのマーク・ザッカ―バーグ氏など

ほとんどすべてのシリコンバレーの経営者が
ドナルド・トランプ氏を非難し、

ヒラリー・クリントン氏を応援する中で、

2016年5月10日、
ひとりピーター・ティール氏が

ドナルド・トランプ氏の支援者に
名を連ねていることが明らかになり、

話題になりました。

2016年10月18日には、
大統領選におけるトランプ氏への
逆風が強まる中で、

125万ドル(1億3,000万円)の政治献金を
行うことが発表されました。

この大きな貢献のおかげか、
彼は政権移行チームに加わり、

今後のアメリカ国政に大きな影響力を
持つことが確実です。

彼がトランプ氏を支持した理由は以下のとおりです。

  1. トランプ氏を熱狂的に支持というよりも、ヒラリー・クリントン氏が大統領になることへの危機感が強く、阻止したかった
  2. 元々共和党の強力なシンパであり、ロン・ポールやテッド・クルーズにも資金提供している
  3. 自身が共和党大会でのスピーチで自身がゲイであることを誇りに思うと衝撃的なスピーチをするなど、社会のアウトサイダーを自認しており、アウトサイダーであるドナルド・トランプ氏を応援する気になった

これに、陰謀論をからめると、あと2つ理由を「想定」できます。

  1. アイン・ランドが描いたリバタリアンの理想郷を求め、ドナルド・トランプの背後で裏大統領として既存の政治権力を破壊し、世界統一政府の樹立、NWO(新世界秩序)の完成にまい進する
  2. トランスヒューマニズム(チップを人体に埋め込みAIと人間の融合を目指す考え方)推進のために権力が欲しかった

ここで、ピーター・ティール氏についてよく分かる記事を紹介します。

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特に重要なのは、
彼がリバタリアンであるということと、

AIに対するスタンスです。

ティールは元々ガチガチのリバタリアン(完全自由至上主義者)である事が知られています。

「リバタリアニズム」はよく「リベラリズム」と混同されがちですが、むしろ「相反する思想」です。

例えば「富の再分配」という視点で言えば

「高所得者から多額の税金を徴収する事によって富の再分配を行う」というような事を是とするリベラリズムとは違い、リバタリアニズムは「富の再分配は公的権力によって強制されるべきものではなく、あくまで自発的な仕組みによって行われるべきである」という主張です。

現にティールは「究極的には無政府が好ましい」と言うほどのリバタリアンです。正にガッチガチ。

次にAIについて。

この事から、ティールはAIの危険性を危惧している側の人間である事が読み取れます。

でも体内にチップを埋め込まれるなんていやです!

多くの現代のリバタリアンは、アイン・ランド氏本人は

そう呼ばれるのを
拒んでいたにもかかわらず、

アイン・ランド氏の影響を
深く受けています。

そして基本的には、
共和党保守派に浸透しており、

まじめな?研究者や知識人からは
異端と見られて軽く扱われてきました。

共和党予備選で、ロン・ポール氏や
テッド・クルーズ氏といったリバタリアンが破れ、

リバタリアンの夢は遠のいたかに思われましたが、
なんとドナルド・トランプ氏の閣僚人事は

「ランド好きのリバタリアンにとっては
ドリームチームともいえるような布陣になって」います。

2016年12月24日の東洋経済ONLINEの記事で、

アイン・ランド氏の著書「肩をすくめるアトラス」の
訳者である脇坂あゆみさんが

自ら解説しているので、間違いないです。

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やはり、この側面での
ピーター・ティール氏の役割は
大きいという見方です。

ところで、アイン・ランド氏は
実はフィリップ・ロスチャイルドの愛人で、

彼の指示のもと、大衆にNWO(新世界秩序)の建設への
マインドセットを刷り込むために書かせたのが

「肩をすくめるアトラス」だという
陰謀論があります。

もしこの見方を採用すれば、

これだけリバタリアン=アイン・ランドの信奉者を
揃えたドナルド・トランプ政権は、

史上最悪の人類に対する背徳を働く可能性がある
ヤバイ体制であり、

それを陰で操ったのがピーター・ティールである。
だから彼はビルダーバーグ会議に呼ばれていたのだ、
という解釈が成り立ちます。

以下に紹介する、「カレイドスコープ」の記事が代表的です。

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フィリップ・ロスチャイルドに寵愛された奇女、アイン・ランド(Ayn Rand)が書き著した「Atlas Shurugged(邦題:肩をすくめるアトラス」は、最もおぞましい書物のひとつとして、世界で話題になっています。

ただ、この本に書かれていることは、今まで現実のものとなっています。そして、いよいよ最終章に差し掛かったようです。
その計画は世界を背後で操る人形師によって…。着々と進められているようです。

と書かれています。本当でしょうか?

藤森かよこさんという方が、
この件に関する反論を公開しています。

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この方は強度のアイン・ランド氏の
ファンのようですので、

思い込みもあるかもしれませんが、
書いてあることを読めば、

私はこちらの方を信じます。

もちろん、どちらを信じてもいいです。
私は「肩をすくめるアトラス」を読んでいませんが、

それが全てを予言しているという考えが、
ぶっとんでいます。

というわけで、私の中では、
ピーター・ティール氏が影の大統領として

ドナルド・トランプ氏を操り
世界を破滅に導こうとしている、
とは思えないということになります。

では、トランスヒューマニズムについては
どうでしょうか?

私は、ちょっとピーター・ティール氏を
甘く見ていました。

日本語ではこれも都市伝説的な
うさん臭さがあって

そんなものかと思っていたのですが、

英語で検索すると、結構恐ろしい
リアルな側面を教えてくれる記事が
かなりありました。

もし、トランプ政権で彼のこの思想に基づく
政策が具体化されるならば、

かなりおかしなことになるなあと
今になって思っています。

軍産複合体は弱体化させても、

精神性の発達でなく
テクノロジーの発達による

人間の飛躍を求めるなら、
残念なことになりそうです。

以下に、ピーター・ティール氏についての
記事を2本抜粋で紹介、翻訳します。

FUSION
The strange and conflicting world views of Silicon Valley billionaire Peter Thiel
(奇妙で矛盾に満ちたシリコンバレー億万長者ピーター・ティールの世界観)
2016年6月23日

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記事の全文はこちらをクリック

Thiel’s well-known radical Libertarian beliefs have been referred to as “eccentric.” But Thiel’s beliefs aren’t just eccentric, they are bizarre. His donation to “immigration reduction” nonprofit NumbersUSA flirts with outright racism. In an infamous 2009 Cato Unbound essay, The Education of a Libertarian, he suggested that democracy and giving women the right to vote were hurtful to the country, because they stand in the way of Libertarianism and the march of capitalism. But Thiel’s oddest belief may be his plan to live forever, something he has wanted since he was a child.

(ティールの良く知られているラディカルなリバタリアンの信念は「エキセントリック」と言われます。しかし、ティールの信念はただエキセントリックなだけではなくて、グロテスクです。彼の「移民を減らす」非営利のNumberUSAへの寄付は、あからさまなレイシズムのそしりを免れません。2009年に出したCato Unbound誌の無名のエッセイ「リバタリアンの教育」で、彼は民主主義と女性参政権が国家にとって有害だったと問題提起しました。それはリバリタリアニズムと資本主義のあくなき推進にとってかわられるべきだとしました。とはいえ、ティールの最も奇妙な信念は、永遠に生きるという計画かもしれません。それは子供のときからいだいてきたものです。)

“I stand against… the ideology of the inevitability of the death of every individual,” he wrote in the Cato essay.

(「わたしは全ての人が必ず死ぬというイデオロギーに屈しない。。。」Cato誌のエッセイで彼はそう書きました。)

Thiel, you see, is a transhumanist, and the idea that death is only a mindset is central to the group’s dream of human immortality. Transhumanists plan to either eliminate aging; or freeze our bodies after death and have them reanimated by nanobots that will repair the cell damage; or build artificial intelligence that will be able to upload our brains so that we become digital simulacrums of ourselves, living as neural simulations on servers.

(ティールは、トランスヒューマニストです。死とは単なるマインドセットであるという考えがこのグループの人類の不滅の夢の中心にあります。トランスヒューマニストは、歳をとるということを排除しようとします。死後私たちの体を冷凍し、ナノボットに細胞の損傷を修復してもらい生き返らせようとします。人工知能を構築して、わたしたちの脳にアップロードし、自分自身の幻影となりサーバーのニューロシミュレーションとして生きられるようにします。)

Attempting to cure death is a favorite pastime of the very rich of Silicon Valley and Peter Thiel has invested heavily in attempts to make it a reality. He gave $3.5 million to Aubrey de Grey to start the Methuselah Foundation which is dedicated to the quest to “cure” aging. Along with de Grey, Thiel is a client of Alcor Cryonics, the Arizona company offering to freeze your dead body for $200,000 a pop. Employees of Thiel’s early start up, Confinity, were furnished with cryonics as part of their benefits package, as George Packer reported in his book featuring Thiel, The Unwinding. Given there is no proof that cryonics does or will ever work, this is a bit of an empty employee perk.

(死を治療しようと試みることは、シリコンバレーのスーパーリッチたちのお気に入りの道楽です。ピーター・ティールは、それを現実にするべく重点的に投資してきました。彼は、オーブリー・デ・グレイが加齢を「治療」する冒険に専念するメトシェラ財団を始めるために350万ドル(約4億950万円)を提供しました。ティールは、デ・グレイとともに、死体を20万ドル(約2,340万円)で冷凍するサービスを提供するアリゾナ州の会社、アルコ・クロニクスのクライアントです。ジョージ・パッカーがティールに焦点をあてた”Unwinding”という本でリポートしたように、ティールが初期に立ち上げたコンフィニティの従業員たちは、福利厚生の一部として人体冷凍術が備えられていました。その装置が機能するかどうかもわからないので、従業員もめげたことでしょう。)

翻訳責任者:溝渕卓生

TECHNOCRACY
Paypal Founder Peter Thiel Is Pursuing Immortality With His Billions
(ペイパルの創始者ピーター・ティールはその富で不死を追求している)
2016年8月1日 記:JEFF BERCOVICI

↓ ↓ ↓ ↓ ↓
https://www.technocracy.news/index.php/2016/08/01/paypal-founder-peter-thiel-pursuing-immortality-billions/

Billionaire Peter Thiel believes it all: Singularity, Convergence, Transcendence and most importantly, Transhumanism. In other words, Thiel wants to become immortal and live forever, essentially becoming a god. He is spending his billions to achieve it. ⁃ TN Editor

(億万長者ピーター・ティールが信じているもの:奇異、意見の一致、超越、そして最も重要なのがトランスヒューマニズム。言いかえると、ティールは不死になり永遠に生きたい、本質的に神になりたいのです。彼はそれを達成するために、財産をつぎ込んでいます。編集部)

More than anything, Peter Thiel, the billionaire technology investor and Donald Trump supporter, wants to find a way to escape death. He’s channeled millions of dollars into startups working on anti-aging medicine, spends considerable time and money researching therapies for his personal use, and believes society ought to open its mind to life-extension methods that sound weird or unsavory.

Speaking of weird and unsavory, if there’s one thing that really excites Thiel, it’s the prospect of having younger people’s blood transfused into his own veins.

(億万長者でテクノロジーへの投資家であり、ドナルド・トランプの支援者であるピーター・ティールはなによりも、死を避ける方法を見つけたいのです。アンチエイジングの薬を開発するベンチャーに巨額のお金を融通したり、彼の個人的な目的で様々なセラピーを研究するのに莫大な時間とお金を費やし、社会は寿命を延ばす方法を受け入れるべきだと信じています。それは不気味で道徳的に受け入れられないものです。その話について、ティールが本当にエキサイトするとしたら、それは若い人の血を彼自身の静脈に輸血する見通しがたったときです。)

翻訳責任者:溝渕卓生

トランスヒューマニズム、かなりひどいですね。わたしは現代史が専門ですが、科学史と科学哲学を学びましたので、このようなテクノロジーの暴走は本当に心がいたみます。科学や技術を開発したり利用するときには、まず倫理について深く省察し、自らの精神性を超えてしまう、つまり自分の器より大きな武器を持ってしまう結果にならないか、自らに問う知恵を人類は身に付けたらいいとわたしは思います。ピーター・ティール氏、陰謀論は抜きにして、要注意人物だということが分かりました。今後の動向を見守ります。


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